皆さんこんにちは。かげです。今回はメソロギア公式大会レポートと水棲天騎士削減の解説です。水棲削減全般の話も今回は触れます。水棲天騎士削減の細かい構築論やテクニックは別の記事とします。
水棲天騎士削減に至った理由
まず、前提として公式大会のレギュレーションでデッキが制限されません。そのため、幅広い対面に対応する必要があると考えて削減デッキを握る選択に至りました。また、型を水棲天騎士削減とした理由として
- 天騎士が削減と打点の両方になり、安定する。
- 水棲生物と蒼魔道士の盤面に対する高い干渉力
- 1枚初動が多く、動きの幅が広いこと。
他にも、《マジシャン・アシュリー》が最強なこともありますが次項で詳しく説明します。
次に、今環境はドラゴンが少し強いものの多くのデッキを見かける環境だったため、ガイアLOや徘徊ヴァネッサや、その複合系などの初動を寸断し続けて勝つタイプのデッキや、盤面干渉にある程度耐性を持ち、《フルスタックガーディアン》を筆頭とした高い防御力をもつ魔導書が多いと読みました。そのため、SPに触ることでお互いに動きづらい状況を作ることが有効と考えました。
天騎士の有効活用
まず、天騎士は先月に登場した無種族のアタッカーとチャージャー群です。また、終盤で《主天使・ドミニオン》を引いた時の《強欲なカエル》がトドメになることがあり、リーサルプランに入る強さでした。
次に、天騎士の投げ方は2通りあります。
- ラヴァネルでSPを節約しながら相手のアタッカーを威圧する勝利
- シャホエルから始動し、SPをロックしての勝利
1.は比較的簡単で、ベストなプランはラヴァネル→シャホエル→ラヴァネルの順番で投げるだけで成立する一番簡単なリーサルです。しかし、妨害や打点の通しづらさが目立つため、1回目の攻撃は《マッド・ガンナー》や《蒼魔導王・ヌル》で強い妨害や確実性の高い攻撃、2.3回目にラヴァネルとシャホエルで攻撃する789プランも含みます。ラヴァネル始動は使用するSPが少なく済むので王道として狙える手札を維持していました。
2.は《暴虐なサメ》を利用し、シャホエルの削減量を増やす立ち回りです。シャホエルは優先権を持っている時、ドラゴンやミラーで採用される《蒼魔導王・ヌル》に強く出られるためそれらと対面した時に積極的に使いました。
しかし、《カイロス》を踏むことやシャホエルを倒したものの相手をロックできなかった時にもう2回攻撃を倒すのはラヴァネルと違いSPも増えないため通すのが難しいため、メインよりのサブプランでした。
盤面の制圧力
これはケルピー天騎士との明確な違いです。ケルピー天騎士は《妖精竜馬・ケルピー》で自分のカードを破壊し、高打点の天騎士と手札質を高めて戦うデッキです。しかし、デッキ圧縮兼妨害となる《暴虐なサメ》で手札の質の問題はなんとかなると考えました。また、蒼魔道士を入れられることで妨害の質の面でも安定すると考えました。
ケルピー型のメリット
ケルピー型のデメリット
- ドラゴンより早くLOする
- 継戦能力が低い
蒼魔型のメリット
- 蒼魔道士を入れられる
- 継戦能力が改善される
蒼魔型のデメリット
- 手札が詰まりやすい
- 弱いシャホエルを使わざるを得ない場合がある
- 海賊耐性が低い
最強カード、アシュリー
このデッキを公式大会で使う理由になったカードです。削減の立ち回りをしっかりすればどのタイミングでも腐ることがなく、非常に取り回しのきくカードです。削減の立ち回りができない時は何が起きても負ける時なので関係ないです…
以下に場面ごとの使い道を挙げます。
序盤、初動
1ターン目即打ちが最強です。理想はアシュリーソニアマドガンです。3ターン目で打つ《マッド・ガンナー》を通しやすくする、2ターン目に一方的に攻撃を通す、2ターン目に《魔法学院生徒・ソニア》を打った時の合計SPを低く抑えることで3ターン目の無駄遣いを狙うなど試合全体を有利に運ぶことができます。
中盤
中盤が一番役割が薄いですが、複数枚初動を発動させないために使います。これは、悪魔や英雄、ドラゴンなどのコストを持つカードの多いデッキに対して有効で、具体的には優先権をこちらが持っており、相手のSPが16のときに《蒼龍》の召喚時効果で《翠龍》の効果を発動させないなどが中心です。
終盤
お互いの手札が詰まっているときに初動を1ターン遅らせるために使います。相手のSPが4~7でアタッカーが詰まっている状況下では相手がチャージャーを引いた時にすぐ勝ち筋となりますが、このカードを使い、SPを0~3にすることで相手が動けるようになるチャージャーのパワーの条件を上げることができます。パワー6の《魔導教官・E=バタリオン》で動けるのとパワー12の《泣き虫聖者》でないと動けないのでは訳が違います。
削減全般の構築論
重要なのはSPは限界までカツカツにすることです。この重要性は2つあり、お互いに事故が起きても気にならないことと、妨害の手数が生命線であることです。ここについては今環境の水棲生物についてまとめるので詳しくはそっちで触れます。
最後に
大会に向けて調整してくれたえびるさん、ハヤトンさん、IREVAさん。ありがとうございました。